仙厳園と桜島で、鹿児島の歴史と文化を体感

九州旅行

☆沖縄~九州一周旅行シリーズ|2018年7月11日(9日目)☆

 

皆さんこんにちは^^ 今日はまる1日鹿児島県で仙厳園(せんがんえん)と桜島を回ります。

2か所ですが、どちらも見ごたえたっぷりな予感♪

 

仙厳園

島津斉彬の肖像画

仙厳園は、むかし薩摩藩の藩主であった島津家の別邸です。

上の写真は28代目島津斉彬。維新の時代が始まる頃、欧米諸国が東南アジアへ進出していることに危機感を覚えて富国強兵を唱え、技術や科学の輸入や日本での研究に努めました。

仙厳園には、島津斉彬が研究させた製鉄大砲の鋳造の施設跡などが残っています。

 

まずはホテル近くの天文館通駅から鹿児島中央駅まで向かいます(後から考えてみれば天文館通から直接バスで行けたのですが、ややこしいので無難に鹿児島中央駅のバスターミナル駅に行くことにしましたw)。

九州の路面電車

懐かしの路面電車です! 前回乗ったのはいつだったか思い出せないくらい久しぶりです。

路面電車の運賃回収箱  路面電車内に掲示されている路線図 珍しいので車内でもたくさん写真を撮ってしまいました(笑)料金は一律で大人170円です。

昨日観光案内所で教えてもらったとおり、鹿児島中央駅前のバスターミナルの7番で待ちます。しかし予定時間の7時59分になっても来ないのでハラハラ。実際来たのは8時10分くらいで、しかもお隣の6番近くで急に泊ったので慌てて乗車しました(笑)

バス停「仙厳園前」の看板 バス停「仙厳園前」の周辺

それでもなんとか無事に仙厳園前のバス停に到着。女子中学生が歩いていましたが、この子たちは後々仙厳園内のお土産屋さんで職業体験で働いていました。

仙厳園の入り口 仙厳園のチケット

仙厳園に入ります。チケットは園内の観覧だけなら1,000円、御殿の中も見たい場合は1,300円のチケットを購入します。せっかくなので御殿も見ちゃいましょう! なお、どちらのチケットも島津家800年の歴史や文化を紹介する博物館「尚古集成館」にも入れるようになっています。尚古集成館は仙厳園のすぐお隣です。

 

さて、この仙厳園ですが園内マップには番号がふってあり、歩いていくと看板に番号が記載されているので「あ、これが●●か」と分かりやすくなっています。その数は大小合わせて約40ですが、今回は頑張って全て見てきました(笑)

しかし全てを記載するのは大変なので、幾つか絞って見学した順(途中でご飯を挟みますw)にご紹介します!

 

反射炉跡

鉄製大砲の施設の跡鉄製大砲の施設の跡(外観)

前述した、鉄製大砲の施設の跡です。

島津斉彬たちは製造に着手しましたが、実物を見たことをありませんでした。そのため、オランダの書物を参考にして試行錯誤して建設したそうです。すごい執念ですね!

かつては20メートルほどの高さの建物がそびえたっていたそうです。

 

両棒餅屋(ぢゃんぼもちや)

仙厳園の両棒餅屋 両棒餅屋で販売している両棒餅とお茶

朝からいきなりおやつです(笑)いただくお店は「両棒餅屋」で、反射炉跡のすぐ近くにあります。

二本の竹串にしょうゆベースのタレがかかった柔らかいお餅が刺さっています。一口サイズで食べやすくて美味しいです!

むかし、武士が大きい刀と小さい刀を差しているのを「両棒(じゃんぼ)差し」といっていました。それがこのお菓子の格好に似ていることから「両棒餅」と呼ばれるようになったそうです。薩摩の武士に愛され、藩主や家臣たちは馬追などの行事で食べていたといわれています。

こういうお菓子を食べると当時の武士や藩主になった気がして嬉しいですね(笑)

 

島津家水天渕発電所記念碑

仙厳園の島津家水天渕発電所記念碑 金山採掘のために建てられた水天渕発電所の写真

明治40年(1907年)に金山採掘のために建てられた水天渕発電所の一部です。九州電力に譲渡されましたが、昭和58年(1983年)に取り壊される前に、壁の一部が九州電力から記念碑として仙厳園に譲与されました。

2枚目の写真の方は九州電力です。遠くから撮影された写真のようで小さいですが、目の前の記念碑と同じものが見えます。

なお、記念碑の真ん中になるマーク(丸と十字)は島津家の家紋です。仙厳園にある門や御殿の中などでは、様々な場所にこの家紋が見られます。

 

御殿

仙厳園の御殿の入り口

江戸時代は別邸として、明治時代からは一時本邸として使用された御殿です。さっそく中を回ってみましょう♪

御殿の廊下

長い廊下を進むと色々なお部屋や庭などを見ることができます。

島津家29代忠義が、ロシア帝国最後の皇帝であるニコライ2世の戴冠式の時に贈った薩摩焼の複製

島津家29代忠義が、ロシア帝国最後の皇帝であるニコライ2世の戴冠式の時に贈った薩摩焼の複製です。

仙厳園の御殿の中庭

中庭です。池の中には八角形のくぼみがあります。水面を描かれているように整えられた周りの砂地もきれいです。

御殿の「化粧の間」の前庭

また、こちらは「化粧の間」の前庭です。御殿からみて外側の景色ですね。ここにも八角形の出っ張りがあります。

実はこの2つの八角形は風水の影響を受けており、陰と陽を表しているという説があるそうです。

確かにこの2つの八角形を結ぶ場所には、29代忠義が仕事をする場所や寝床などがあります。運気が上がるように設計されたのかもしれません。

御殿の謁見の間

謁見の間です。来客者への覆う説に使用された部屋です。

島津忠義が1日の大半を過ごした部屋

29代忠義が1日の大半を過ごした部屋で、書類の決裁や昼食をここで行っていたそうです。金の屏風もすてきですが、ここからは桜島やお庭など綺麗な景色を眺めることができます。

島津忠義専用のお風呂

29代忠義専用のお風呂です。写真の手前の方から忠義が入ってきて、奥の方からはお湯を準備する人が出入りしていました。今のように湯船でちょくせつお湯が沸くのではなく、別の場所でお湯を沸かしてここに運んでいたんですね。重たそう・・・(笑)

 

曲水の庭

仙厳園の曲水の庭

曲水の宴を催すために造られた庭です。上流から流された杯が自分の所に辿り着くまでに詩を読み上げる行事で使用された場所ですね(読み上げられなかったらお酒飲めないんでしょうか?w)。江戸時代の姿をとどめる日本で唯一にして最大の曲の庭です。

曲水の宴は、福岡県の大宰府天満宮でも昔行われていた行事でした! だいぶ普及していたんですね。私もやってみたいです。

 

猫神

仙厳園の猫神

こちらは猫神です。17代義弘は慶応の役の陣中で猫の瞳孔開き具合をもとに時刻を推測したと伝えられ、猫神さまは「時の神様」といわれています。

猫の目を見て時刻を計るなんて、今まで想像したこともなかったので驚きました。

 

集仙台

集仙台を上ったところの広場

ここは集仙台といって、仙厳園の山を500メートル上ったところにあります(登るの大変でしたw)。27代斉興は25代重豪の願いを受けて、ここに展望所を築きました。

集仙台から見える桜島仙厳園の集仙台から見える景色

ここからは桜島や大隅半島を眺めることができます。絶景でした!暑い中登った甲斐がありました(笑)

 

仙厳園茶寮

仙厳園茶寮の外観仙厳園茶寮の内観 仙厳園茶寮から見えるお庭

登山してお腹が空いたので「仙厳園茶寮」でお昼を食べます。お庭を眺めながら食べることができる、落ち着いた雰囲気の素敵なお店です。

仙厳園茶寮の鶏飯ランチ

こちらが鶏飯(けいはん)ランチです。はじめ「とりめしランチ」と言ったら「けいはん」だと教えてくれました(恥)。真ん中の具材をご飯に乗せ、だし汁を掛けてお茶漬けのようにいただきます。

霧島産の抹茶と島津斉彬が作らせた菓子の「かるかん」仙厳園茶寮の人が抹茶を淹れる様子

風情がある場所なので、抹茶セットも注文。

抹茶は霧島産です。ちゃんとお客さんから見える場所で抹茶を作ってくれます。

お菓子は「かるかん」といって島津斉彬が作らせたとされる、鹿児島の伝統菓子です。中に餡子などは入っていませんが、ほんのりとお甘く柔らかいお菓子です。真っ白で上品ですね。

仙厳園で購入した焼酎ソフトクリーム

これは別の小さな売店で購入した焼酎ソフトクリームです。口に入れた瞬間、焼酎の香りが広がります。

が、アルコール度は1%。少ししか入っていないので、最後の方は馬鹿舌が麻痺して普通のソフトクリームでした(笑)

 

薩摩切子工場

薩摩切子工場の外観

仙厳園の中ではないのですが、徒歩2分くらいの所にある薩摩切子工場です。

伝統の薩摩切子を荒ずりしている人 薩摩切子を製造するための機械

伝統の薩摩切子を製造している様子が見学できます。

販売されているたくさんの色鮮やかな薩摩切子青色の大きな薩摩切子

鮮やかな色が綺麗な模様となって刻まれています。こんな素敵な杯でお酒が飲めたら幸せですね^^

値段を見ると・・・安くても約3万円。もっと歳を取ってからにしましょう(笑)

 

桜島

これまで特急電車や仙厳園などから度々眺めていた桜島。ついに上陸するときがやってきました!

観光地を巡回するバス「カゴシマシテイビュー」

仙厳園からバスに乗ります。

桜島フェリー乗船所の外観桜島フェリー乗船所のゲート

桜島フェリー乗船所に着いて、さっそく乗船します。運賃は後払いなんですね。

桜島フェリーの外観桜島フェリーの内観

こちらが桜島のフェリーです。大きいですね!久しぶりの船旅にワクワクです。

桜島フェリーから撮影した桜島徐々に近づいて大きく見える桜島

3階の展望デッキから、徐々に近くなって大きく見える桜島です。

桜島港フェリーターミナルの外観桜島港フェリーターミナルの看板

桜島港フェリーターミナルの内観桜島港フェリーターミナルのカフェ

桜島に到着です。ここで料金190円を払います。安いですね! 出入り口の広場には観光案内所やお土産屋さん、小さなカフェがありました。

桜島港フェリーターミナルに掲示されている桜島フェリー時刻表

念のため帰りのフェリーの時間を確認。15分くらいの頻度で出航しているので安心ですね。しかも24時間運営!

さて、桜島にいられるのは3~4時間です。どのように回ればよいか観光案内所の人に相談しました。

桜島のバス「サクラジマ アイランドビュー」の一日乗車券

この一日乗車券(500円)を使用することで、主な展望台や観光スポットを1時間でぐるっと巡るバスに乗れるそうです。他の場所も探検する時間も考えるとちょうど良さそうですね。

しかしバスは1時間に1回で、次に来るのが45分後でした。時間がもったいないので、次の停留所である「桜島ビジネスセンター」に徒歩10分で向かうことにしました。

桜島港フェリーターミナルから少し歩いた道路 茶色い看板の桜島のローソン

フェリー場からスロープを渡り、道中を歩きます。途中ローソンやファミリーマートが見えたのですが、看板が茶色い!普段見ている青や緑の看板とは違っていて面白いですね。

桜島ビジネスセンターの案内板 桜島ビジネスセンターの外観

こちらが桜島ビジネスセンターです。中に入ると、桜島の生立ちや、人々の暮らし、生息する動植物に関する展示を見ることができました。

桜島が大正時代に噴火した溶岩流を表した模型 桜島が過去に噴火した映像

大昔の鹿児島の地域は陸続きでした。そこでマグマによる大爆発が起こり、鹿児島湾ができました。そしてしばらくしてから噴火が起こり、固まった溶岩が島になりました。これが桜島です。

桜島は安永8年(1779年)、大正3年(1914年)、昭和21年(1946年)の大噴火によって人々に甚大な被害をもたらすと供に、島の形状を変えていきました。なお、大正の噴火によって大隅半島と陸続きとなりました。

噴火は恐ろしいですが、桜島の人々はそこで小ミカンなどを生産したり、溶岩を活かしたお土産品やマリンスポーツ、温泉など、観光業を盛んにしていきました。

桜島の観光バス「サクラジマアイランドビュー」

さて、バス「サクラジマアイランドビュー」が到着しました。これから各スポットを巡っていきます。なお、各スポットでは見学のために5分~10分停車してくれます。

桜島の烏島展望所 烏島展望所にある記念碑「烏島この下に」

「烏島展望所」です。大正3年の爆発前は海岸から約500メートル沖合に烏島という無人島(高さ20メートル、周囲500メートル)がありました。しかし、噴火により島が溶岩の20メートル下に埋もれてしまいます。ここはその珍しい現象を記念するために石碑を立てたものです。

赤水展望広場にある叫びの肖像を後ろ斜めから見た様子赤水展望広場にある叫びの肖像

こちらは「赤水展望広場」です。 このモニュメントは「叫びの肖像」といって、2004年8月21日に長渕剛が桜島でのオールナイトコンサートを行った際、約7万5千人の情熱を称えるため建立されました。

桜島に向って叫んでいる顔が印象的ですね。

湯之平展望所から見る桜島の噴火口

そして最後のスポット「湯之平展望所」です。ここからは非常に近い場所で火山を綺麗に眺めることができます。島の外から見ても壮大ですが、島の中から見るとまた迫力があります。

湯之平展望所から見える姶良カルデラ

また、およそ反対側には「姶良カルデラ(あいらかるでら)」が見えます。鹿児島湾を形成したほどの大きな爆発であることが分かるように、大きく緩やかな弧を描いて半島が削られています。

サクラジマアイランドビューのバス停「桜州小学校前」

ここからは本来「桜島港」に戻るだけなのですが、名所だけでなく地元の人の生活感が分かるよう、あえて1つ手前のバス停「桜州小学校前」で降りてみました。なお、ここから桜島港までは徒歩20分掛かりますので、車以外の方にはあまりお勧めしません(笑)

桜島の桜州小学校の校門

「桜州小学校」です。当然ですが入れません。印象的だったのは門に「校門一礼」と書いてあったことです。実は「桜島ビジネスセンター」で見た桜島の映像で、小学生が門のところで一礼していたのです。門で一礼することは、この学校では生徒の習慣なんですね。偉すぎる!

右手に海、左手に住宅街が広がる道

右手に海、左手に住宅街が広がる道をひたすら歩きます。暑い・・・(*_*;

噴火に備えた退避壕の避難マーク 噴火に備えた退避壕と、その後ろに聳え立つ桜島の火山

実はここが寄り道して最も良かったと思えた瞬間でした。噴火に備えた退避壕です。火山島ならではの設備ですね。また、途中でヘルメットを被っている小学生の男の子にもすれ違いました。このように普段から噴火から身を守るよう対策されているんですね。

桜島自然恐竜公園の恐竜と広場

ここは「桜島自然恐竜公園」です。なんと長さ50メートルの滑り台もあるのですが、場所が遠すぎるので諦めました(笑)

火の島めぐみ館の外観 火の島めぐみ館の内観

ここが最後に寄った場所「火の島めぐみ館」です。地元の食品やお土産が販売されています。

火の島めぐみ館で購入した小みかんのジュース「桜島の雫」火の島めぐみ館で購入した子みかんソフト

ここで食べた「小みかんソフト」と「桜縞の雫(小みかんのソーダジュース)」です。どちらも柑橘系の爽やかでスッキリした味で美味しかったです^^

桜島フェリーターミナルのカフェで購入した地ビール「薩摩BLACK」

桜島港に戻りフェリーを待っている間、「薩摩BLACK」で桜島に乾杯! 飲んだことのない独特の味の黒ビールでした。

 

フェリーで帰り、徒歩で行ける距離だったので歩いてホテルに戻ります。

天文館のラーメン屋「丸銀」の外観 天文館のラーメン屋「丸銀」の内観

今回の夕食は天文館の「丸銀」でラーメンをいただきました。実は昨夜の帰りに美味しそうだなと目をつけておいたラーメン屋さんです。ぐるっと回って探しても良いのですが、天文館は居酒屋さんが無数にあるので迷います!

丸銀のラーメン

濃厚な鳥の背油がスープに溶けて旨味を増していました。美味しかったので替え玉もいただきました。

 

今回は以上です。

次回は鹿児島県から熊本県に向かいます。あのくまモンが待っています!

コメント

  1. YK より:

    鹿児島は46年前福岡出張の前日、日曜日に高校の後輩を尋ね、1日周遊したことがあります。
    その夜、始めて飲んだ焼酎が忘れられません。また、20年前仕事で行きましたが、その時は
    まったく観光せずほこりっぽい街並みしか記憶にありません。薩摩焼・沈寿官窯は見学しますか。
    司馬遼太郎「故郷忘じがたく候」を思い出しました。

    • canmax より:

      YKさん
      こちらもご覧いただき、誠にありがとうございました!
      鹿児島はお仕事でも思い出に残っているのですね。
      薩摩焼は展示品を幾つか見て、記事のとおり切子工場を見学しました。どれも綺麗な作品でした。

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